業務 : 交差点事故分析調査
EXAMPLE 03
交差点事故分析調査
死亡事故や重大事故が発生する可能性がある危険な交差点には、目に見えない潜在的なリスクが存在します。この見えないリスクを、
交差点の交通状況を記録したビデオから交通挙動を解析することより、リスクの可視化、定量化が可能になりました。
AIによる画像解析技術は、検出モジュール・追跡モジュール・空間調整モジュールで構成されています。
検出モジュールにより、歩行者、自転車、車両を自動的に認識し、追跡モジュールで、フレーム間の連続したそれぞれの道路ユーザーパスを作成します。
空間調整モジュールは、自動的にレンズの歪みを取り除き、動的視差補正を適用して、それぞれの位置を立体的に正確に位置把握を行います。
この技術により、交差点で起こる全ての動きを、正確にデータ化することを可能にしました。
交差点における危険なニアミス(コンフリクト)は、車両同士では主に右折と対向車のニアミス、
車両対自転車や歩行者(VRU:脆弱な道路利用者)では、車両が左折する場合の巻き込みや右折時の横断歩道上でのニアミス(コンフリクト)が確認されます。
いくつかの危険な事例をピックアップしましたのでこちらを確認ください。
効果について
ニアミス(コンフリクト)の抽出だけでも、危険挙動が一目で判るのでインパクトがあり危険状況の共有ができますが、
データ解析で更に交差点の危険状況の理解が深まります。
これは、国内のある交差点における車両の同士のニアミス発生状況の結果です。
このグラフでは、ニアミス(コンフリクト)が東西方向の右直のニアミスが多く発生していることが解ります。
特に東向き右折車両と対向車のニアミスが多く、更にリスクレベルも高く示されています。
こちらを時間帯別に発生状況を示したのが下記の図になります。
リスクの高いニアミス(コンフリクト)は午前の時間帯に多く発生しています。
このようなデータに実際の危険挙動を重ねてみることで、交差点の危険状況を確認することが可能です。
車両対車両だけでなく車両対自転車・歩行者(VRU)も同様にデータで理解ができます。
過去の事故データと現状のニアミス(コンフリクト)データを照らし合わせ、事故を減らすための対策の考察が可能となります。